あの月を飼う日まで

アニメ×邦楽ロックの感想ブログ、たまに備忘録

【アニメ感想】BORUTO OP8 -続セルフオマージュ-

今回はBORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- について。

前回のOP7では、楽曲がNARUTO OP5の主題歌を務めたサンボマスターだったためか、過去のNARUTO OPのセルフオマージュと思われるカットが多々ありましたが、今回のOP8でもそれは健在。楽曲の担当アーティストはNARUTOでも2度OPを務めたいきものがかり

 

因みにOP7ではこんな感じ。

 

 

 

解説・考察 

 

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- OP8

楽曲:いきものがかりBAKU

絵コンテ・演出:山田晃 作画監督:今木宏明

 

これまでのOPや本編と繋がりのあるシーンを順を追ってピックアップ。 物語上、先の展開のネタバレとなる要素は反転で読めるようにしてあります。 

 

BORUTO OP7『はじまっていく たかまっていく』

 

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殻に襲撃され崩壊した木ノ葉隠れの里。同じ建物と瓦礫(というより同じ背景素材?)が映っているので比較すると分かりやすい。

(以下、反転)OP7時点では何事もなかったが、この後、デルタとジゲンに襲撃されるので本編の流れに沿ったシーン。

 

NARUTO 疾風伝 OP6『Sign

 

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セルフオマージュの可能性:★★★

キャラ集合のカット。放物線上の配置とじわじわ寄るカメラワーク、背景が類似。キャラに動きは無くともポージングでその性格が読み取れる。

 

NARUTO 疾風伝 OP2『distance』

 

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セルフオマージュの可能性:★★

奥側へ流れる雲をバックに佇むキャラ。地面が映っていないので偶然かも?因みに後述の『ブルーバード』でも直前にはこうした空のカットが差し込まれる。

 

NARUTO疾風伝 OP3『ブルーバード』

 

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セルフオマージュの可能性:★★★

これは間違いない。今回と同じくいきものがかりが担当したOPから。ボルトはサスケ側でカワキがナルト側というそれぞれが尊敬する人との組み合わせがポイント。

 

BORUTO 第65話『父と子』

 

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セルフオマージュの可能性:★

タイトル通り親子の組み合わせ。背景と構図に加えて殴りかかるアクションが類似。

 

BORUTO 本編

 

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かつてナルトらが大筒木一族と激闘を繰り広げた神樹の跡地。この地でボルトとカワキがジゲンが戦う意味とは...。

 (以下、反転)この地で戦うことは、ジゲンが大筒木イッシキの器であることを暗示させている。因みにこの後のシーンで立方体の物体をぶつけているのは、イッシキの秘術 大黒天。

NARUTO 疾風伝 OP16『シルエット』

 

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セルフオマージュの可能性:★

タイトルバックが明度を下げた過去の本編映像。本作は放送期間が3年を超える長期作品となったため、年月の積み重ねを感じさせてくれる。ただ、特段珍しい演出ではないため、類似したのは偶然かもしれない。また、今回のOPでは冒頭のタイミングでも過去の本編映像が流れるが、そっちはNARUTO 疾風伝 OP6『Sign』を意識してのこと...かも?

 

 

その他、気になったシーン

 

その他、今回のOPで個別に気になったシーンをピックアップ。

 

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原画:今泉健

これがどのカットに該当するか分かりますかね?実はサビ始めのカワキがジゲンにとびかかるカット。一瞬だけ眼光の鋭い顔をアップした画を挟むことでアクションに勢いが増す効果アリ。個人的にこうした手法は遊戯王シリーズでよく見られたので好みですね。

この一連のシーンを担当した今泉さんはまだ原画になって間もないにも関わらず、先日公開されたPVでもカワキのアクションを任されたりと、今後のBORUTOのアクションの主軸を担っていく存在になるんじゃないかなと。

 

 

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原画:Chansard Vincent

前述の今泉さんパートに続くアクションシーン。こちらを担当したChansard Vincentもまだ原画の経歴は浅い方。それでもこの存在感。先日のワンピース第957話でも七武海のシーンを担当して話題に。

体全体が映る引きの画と画面を横切るエフェクトのバランスが絶妙。この場所で背景動画に2対1の近接戦闘の構図、それを海外の方が描いたとなると第65話を連想するなという方が無理がありますね。本編でもそのお仕事が観られることを期待。

あとこれは余談ですが、第1話とPVで敵対していたボルトとカワキの共闘をこの時点で描いてしまったのはもったいない気もしますね。それだけこの2クールの間に話が進むのか果たして...。

 

 

最後に

 

前回のOP7に引き続き、シリーズとして長く続けられたからこその映像に仕上がっていて、いちファンとして嬉しいですね。

アニメ本編で182話を費やして、未だに原作漫画(連載中)の全54話中16話に位置する本作品。原作の1話分=アニメの1話分なので、単純計算であと38話分はストックがありますが、どこまでノンストップで進められるのか...。

(以下、反転)個人的な予想として、カワキが木ノ葉隠れの里に保護された後に1クールくらいを費やして、出番の少ない同期回や未登場の外陣(ボロとか)を使ったアニメオリジナル回がありそう。そこくらいしかもう話数を稼ぐタイミングがないので...。

あと個人的な要望としては、他作品と同様YouTubeにOPEDのノンテロップVer.を公開して欲しいですね。

⇒2/14にOPのノンテロップVer.が公開されましたね(現在は公開終了)。それに第186話の原画にChansard Vincentさんの名前も。ひょっとして自分の願いがスタッフに届いたのか...?

 

今回はこんなところで。

それではまた。

 

©岸本斉史 スコット / 集英社テレビ東京ぴえろ